オルガン工房 作業日誌
あるオルガン工房で働いている一従業員のYが
パイプオルガンをテーマに個人的に好き勝手やらかしてるものです。
かの信長もパイプの整音中にそう言ったとか言わなかったとか。
Gedakt 8' のCごときで手こずってるんですが。
風量増やすと音は大きくなるけど発音時に倍音が出るので歌口切ったら発音が遅くなりました。発音を早くするために風量をいじると、発音が早くてきれいで継続音も良いところはあるのですが今度は音量が足りませんそして振り出しへ戻る…。この無限地獄から脱出するためにはどうすればいいんでしょういったい?お経を唱えたら解脱できますか?
鳴らぬなら 下げてみよう フォーシュラク
音量が欲しいとき最高音部で有効。中低音域はやってないから知らん。
しかし良いのかこれで…?
明日親方に直される気がする。
家電のようにベコンと叩いたら良い音にならないものか。
祈るとか励ますとかなだめたり説得したり時には叱咤すると深みのある良い音になるとかさー…。
・・・。
今回の鍵盤はシャープキーがカエデでナチュラルキーがチンチャン。

シャープキーの部分にマスキングテープを貼って、チンチャンの板を接着。
シャープキーに貼った材が後で取れるようにしておきます。

鍵盤手前の下の角を落とします。なんとなく。

鍵盤を切り離していきます。
ここらが鍵盤作りの山場ではないでしょうか。
だいぶ作業が進んでしまって今さら失敗できない感がありますし、失敗して1本だけ作り直すのも面倒くさそうだし…。切り始めるのにとても勇気が要りました。そしたらスプルースがエラく切りにくいのなんのって…。

裏から見たところ。

鍵盤の手前からも切ります。

ノコ盤で切れないシャープキーの手前のラインは、糸ノコで切ります。

こんな感じの治具を作ってなんとなく適当に加工してみたり。


シャープキーについていたチンチャンを剥がして、カエデの材を貼る。

ここまでくればあとは余裕ですね。
これが今回つくる鍵盤のナチュラルキーの断面になります。

図のようにキーは支点のところとガイドのところの2か所で、鍵盤の枠に対する位置が決められてます。当然ながら支点のピンの位置とキーの方に開ける支点の穴の位置、およびガイドのピンの位置とキーの方に開ける穴の位置は同じでなければいけません。かつ全キーの前後方向の位置はピシッとそろえる必要があります。それで、前回の記事で板目の材を接いで一枚の大きな板にしたのは、以上のことを満たすためなのでした。
まず板に鍵盤の絵を描きます。支点とガイドの位置も記します。
(下のは絵を描いた段階で写真を撮るのを忘れて既に穴を開けた後のものなので、穴は無視してください。)

板を鍵盤枠に釘で固定して支点の位置とガイドの位置に、位置どりのための穴を開けていきます。鍵盤枠の方にもちょっと穴が開く深さです。

板を枠から外して1オクターブごとに切ります。
写真は切るのに失敗して、切ったあと両端に薄い材を貼りつけて修正してありますが…。親方から「チェンバロ屋さんはノコ盤でフリーハンドで切っている」と聞き無謀にもチャレンジして玉砕した跡です。

支点のところの穴を加工。

ガイドの穴の方は、まず板の上側から8mmくらいのキリで、板の裏面から2mmくらいのところまで穴を開けます。そしたら裏面から平たいポンチでガツンと叩いて、縦長の穴を開ける。この縦長の穴がガイドピンのガイドになります。

鍵盤手前の木口を隠すための飾りを作って接着。

続きます。
…気がつくといつの間にか目次がぐちゃぐちゃで、訪問者にとても不親切なブログになっています。
どうにかしなきゃと思いつつも、放置。
各記事のカテゴリ分けももはやどうしたらいいのか判らず。とくに出張中の記事はどう分類したらいいのか途方に暮れて、結局放置ですみません。
まずは鍵盤の枠から。
木取り。

枠の両サイドのブロックは、こげ茶色のチンチャンを真ん中にナラでサンドイッチにして接着するのですがチンチャンはボンドの着きが悪いため、ダボを沢山打って補強します。
横軸ボール盤でダボ穴をあけているところ。

接着。…締め具はかけ過ぎだと思います、たぶん。

パーツをそれぞれ整形して接着。

枠のできあがり。

次に鍵盤です。
まず板目の材をはぎ合わせます。材はスプルース。

そうして大きな一枚の板にしたら、奥行きは出来上がり寸、横幅は鍵盤の枠に合わせて切ります。
鍵盤の枠にはめてみたところ。

鍵盤は棒状なのに何故に板!?と思われる方もいるかもしれませんが、種明かしのないまま
次回に続く。








